みるく工房飛鳥 心のふるさと明日香って・・「ほっと・・」するよね 自然がいっぱい 言いあらわす事のできない 安堵感があるのは私だけ 疲れた時 むなしい時 かなしい時 たのしい時 ふり返れば、そこには いつも明日香がある
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m.asuka牛歩の遍歴 進めるところまで進みます。
みるく工房飛鳥通信 西井牧場のasukaの独り言
 ここ数日、ようやく暑さも一段落かな、今年は季節の流れが早いように思える。 もう風は晩夏の風に変わり、水田にはトンボが飛び交う・・・ 空には、うろこ雲が多く見られ 夜には蟋蟀や色んな虫の音 牛達もこの季節の中でようやく落ち着いたかのように見える でも、まだ残暑は続きそうですね。
牛歩の遍歴 四歩目
  「お前か、あいつの弟は」って、上級生に囲まれたのは2年生の夏休み前のこと、 何も分からず、その圧倒された言葉で思わず立ちすくみ、恐怖感と孤独感で涙がこぼれて来た、周りで何やら罵倒しているが俺にはそんな聞く余地もなくただ、あふれる涙を必死にこらえるのでやっとだった、休み前というのでその日は集団下校だったのを覚えている、俺の横に人気を感じるのでふと、見るとそこに兄が立っていた。 俺が囲まれているのを見つけ駆けつけてくれたのだ。
この時ほど兄の存在が偉大に見えた時はなかっただろう、まるでジャイアンがのびたをいじめ、ドラエモンが助けに来るみたい。 激しい口論の末、俺を取り囲んだ上級生達は去って行った、兄は泣きじゃくる俺の手を無言で引っ張って帰った。 その頃兄は実直で成績が優秀で学級委員長をしていた、その兄に反発する者が多く、そのツケが俺にまわって来たような気がする。 その後、夏休みに入ったので忘れてしまったけど。 まちに待った夏休みだけど、別にする事は無くと言うよりもする気がないって言ったほうが良いだろう。今は自由課題で色んなことができるけど、あの頃は、絵日記にドリルと言った宿題があったのを記憶する、2〜3日は日記も順調なのだが、知らぬ間に忘れ去り気が付いたときにはもう休みも終わろうとしているありさま、ドリルも言うことなかれ同じである、土壇場に追い詰められようやく始めるがそんな楽なものではない、しまいには兄が出てきて助けてくれるのだが、短気の兄もお手上げでその結果、母親が適当に全部こなしてくれたものだ、あぁ偉大なる母に感謝です。 このような光景はいまも何処の家庭でもみられるとか、世間一般並で良かった。 ある日の事、親が忙しくて何処へも遊びに連れて行ってくれない俺達、兄弟を見て伯母が従兄弟と一緒に室生川へ泳ぎに連れて行ってくれた、母が迷惑かけたらあかんでと言いながら朝、早くから海苔巻きの弁当を作って手渡してくれた、重い荷物を持ち遠い駅までの道のり兄と歩いた、とにかく暑い、やっとの事で伯母と駅で会うことが出来、電車に乗り込む、恥ずかしい話だがこの時初めて電車に乗ったのだ、横並びの座席に膝を立て窓の外に流れる景色を見ていた、物珍しさと嬉しさですぐに駅に到着、さっそく川へ、 プールも無かった学校なので今まで泳いだ事のない俺にとって、ただの水遊びだが、兄や従兄弟にとっては本当に楽しそう、川の対岸にある大きな岩から兄が、飛び込みをしているのを見て俺もそこへ行きたくて川の中を歩いて行くと突然、足元の砂が滑りそのまま水中へ吸い込まれしまった、気が付くと横で兄がケラケラと笑っている、後で話を聞くと俺が水中で両手を上げて溺れている姿が、まるで阿波踊りしているかのごとく見えたそうだ、近くにいた人が助け川岸に上げて腹を押さえたとたん鯨が潮を吹くように俺の口から勢いよく水が吹き上がったそうだ。 それからしばらく「水中阿波踊り」と言う異名がついてしまった。 母が作ってくれた海苔巻もほとんど食べられず、重い足を引きずり帰って来た時、真夏の太陽のかげりを浴びる香久山を見て「ほっ 」としたものだ。

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